治験に参加しました【つくば国際臨床薬理クリニック】

治験というものに初参加したので記事を書きたいと思います.
そもそも治験とは何かというところから説明していきます.

治験とは

薬というのは,作ったとしてもその有効性を証明しなければなりません.
そのために,実際に人の体に投与して有効性を示す必要があります.
つまり治験というのは,新しい薬を人に試して検証することです.

ただ,これだけ聞くと人体実験のようなイメージで,不安に思うかもしれません.

治験で飲む薬は厚生労働省が定めた安全性基準を十分に満たしており,人体に悪影響がないということを確認されたものしか扱いません.
また治験を行う病院も認可を受けた病院でしかできないため安全性は高いです.

治験の豆知識

大まかには以下のような流れです.
応募→事前健康診断→入院

事前健康診断で健康だと診断された人だけが参加できます.都心部に近いところの治験だと倍率も高くなる(目安:東京2.5倍・つくば1.5倍)ようなので,健康な体でないと参加することはできません.

事前健康診断で落ちやすい原因は運動・油・飲み物だそうです.健康診断の1週間前からこの3点は特に注意しましょう.
治験のピークが3月~5月,9月~12月だそうです.この時期に色々調べてみると良いかもしれません.治験は一回参加したら3~4ヶ月以上空けないと参加できません(健康診断で落ちた場合は含まない).

治験の種類

治験というのは初めての薬を人に試すという説明をしました.実は何の初であるかによって3種類に分けられます.
以下のように世界・日本初の薬の場合はその薬に効果があるか検証しますが,会社初の場合は,他の会社で発売されている薬と比較して同等であるかを検証します(同等性試験).また会社初の薬をジェネリック医薬品(開発品の特許期間が満了した後で発売する成分が等しく価格が安い医薬品)と言います.
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入院中にすること

基本的には,初日に薬を投与して,その後は採血などで経過をみるだけです.
薬を投与する日は採血や診断などがたくさんあるのでほぼ自由はないです.
それ以外の日はほとんど自由です.
採血といっても,そこまで血を抜かれるわけではなく,入院中全体で献血の半分程度の量だけです.

参加するメリット

治験は数日間入院するため,その間外に出ることは出来ません.しかし報酬は良いです.
僕の場合,計2週間(1週間×2)で21万円頂きました.
病院内での生活でしたが,自由時間はかなり多かったです.自由時間は基本的に何をしても良いです(PC,本,ゲーム,...)
食事もシャワーも無料なので,生活費が少し浮いたのも嬉しかったです.

参加するデメリット

数日間入院するため,その間学校の授業やバイトなどに出れなくなってしまいます.
また治験に参加するために,入院1週間前~入院中まで食事や体調管理に関する規則を守らなければなりません.
規則を守らないと事前健康診断で落とされてしまう可能性が非常に高いです.
僕の場合は,1週間前から運動・日焼け・アルコール・カフェイン・脂っこい食べ物禁止で入院中は飲み物は水以外禁止でした.

被験者は定員より数名多く取るため(当日来なかったり,健康状態管理出来ていない人の考慮のため),
初日の採血で悪い結果が出た場合は1日で帰されてしまいます.(15000円程度は貰えるはずです)




次の記事では,つくば国際臨床薬理クリニックについて詳しく紹介します.